2020年2月26日
福岡は東筑軒のかしわめし弁当、地元神奈川・崎陽軒のシウマイ弁当に次いで自分が大好きな駅弁が、この東華軒(神奈川県小田原市)の鯛めしだ。現在の住居の場所は、独身時代に(1998年から)約5年ほど住んでいたことがあって、その時に駅のスーパーで買って知ったもの。明治40年に誕生したという長い長い歴史を持つこの弁当もお総菜コーナーにおいては地味な存在だったのか人気はいま一つで、いつも半額処分のシールが貼られていたのを不憫に思い買っていたんだけど、手間のかかる鯛のおぼろが素朴ながら噛みしめるほどに味わいがあり、付け合わせのワサビ漬けやかまぼこがこれぞ小田原という情緒を感じさせてくれるのがたまらない。大体が、自分の好きな弁当というのは華美に走らず伝統をしっかり守っているところが一番のファクターなのだ(横川の峠の釜めしとかね)。横浜市緑区から青葉区へ移り住んだ幼少時代から変わらずに神奈川県民である自分の、小さな誇りと自負とが内包された、ある意味ではルーツとなる味。これからもずっと楽しめることを願うばかりです。
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