2021年7月3日
朝5時。ふと目を覚まし、明るくなった窓の外を見ると、雲海の中にそびえるものが――。
二階寝室のバルコニーから。浅間山が遂にその全貌を現しました。最終日にやっと見れた!
霧が晴れるとさらにくっきり。雄大な景色が手に届くかのような景観。晴れて良かったあ。
でも前夜から天気予報を見ていると、今日は昼から長野全域で雨とのこと。熱海の土石流のニュースに驚いたりして、こちらも降られるのかなあ。予定はすべてキャンセルするか。。
最後の朝食はやはり純和風で。豆腐の味噌汁に冷奴はくるみ味噌を和えて。えのきバターに岩魚の塩焼き。毎日パン食というのにはちょっと慣れないので、食べたいものを食べます。
これは夜のうちにやりたかったんだけど、朝食のおかわりで実現したもの。「軽井沢の別荘にて、どんぶりによそったご飯を永谷園のお茶漬けにして、お箸ではなくスプーンを添えていただく」。しばし食べ進め、おもむろに「スプーンでお茶漬けを食べたのは初めてだ」と呟き、少しだけご飯を残して「残しちゃってゴメン」と言う――何のこっちゃら意味不明だと思われるだろうが、これこそが高橋幸宏氏と細野晴臣氏のファースト・コンタクトの場面なのだ(シンコー・ミュージック刊「音楽王 細野晴臣物語」が初出)。詳しくはこちらかこちら(1968/夏『キャンドル・ライト・パーティ』で・・の高橋幸宏の項)をご覧あれ。
「だから何だ!!」と言われても困りますけど(笑)、かぶれてるんです、許して下さい。
11:00AM、かくしてヴィラをチェックアウトして信濃追分から軽井沢駅方面へ。白糸の滝や温泉に行こうと考えていたけれど、雨を見越して予定は白紙に。しばしドライブして軽井沢駅へ単身、寄り道。鉄分満載だった前回の補完とばかりにしなの鉄道の改札横にあるガシャポンに再チャレンジ(前回出たのは長野色)。4回挑戦してしなの鉄道色、初代長野色、横須賀色(×2)は出たけれど欲しかった湘南色は出ず。また来る機会はあるのか!?
駅蕎麦発祥の地と言われている(諸説あり)立ち食いそばの「しなの屋」さんで天玉そばを注文。コロナ感染予防で入店人数を制限しているとはいえ常に行列のできる人気ぶりです。
さすが蕎麦の本場信州だけあって注文後に生麺から茹でるこだわりが嬉しいね。冷たいそばは無いけれど温かいそばでもしっかりとしたコシと香りが楽しめる。これはウマイね!!
あてもないので駅前のプリンスショッピングプラザでも見てみる?という話になり、のんびりと回ってみることに。軽井沢銀座もツルヤ軽井沢店も行かなかったけど、ようやくミカドコーヒーのモカソフトが頂けました。甘さ控え目で美味。添えられているのはプルーンで、神奈川県民でいうところの「シウマイ弁当に杏は要るか、要らないか」と同じような論争が巻き起こりそうだけど、自分としては「どちらでも構わない派」ということになるかなあ。
気温も上がって爽やかな天気!というか・・・全然雨が降ってこないんですけどね・・・。
密というほどではなかったけれど、週末ともあってなかなかの混雑ぶり。こんな行楽日和になるのなら色々と見て回れたのに・・・いや、今回はのんびりできたのが良かったんだね。
奥さんはプラザ内のフードコートでランチ。生ビール(よなよなエール)はあまりにお高いので我慢!買い物のアテは無かったけど、またもや(※2018年に訪問)リーバイスの安さに釣られ奥さんを巻き込んで「よりどり三本10000円」を買ってしまったのでありました。
かくして15時過ぎ、軽井沢を離れます。ただただのんびりとした時間を過ごした二泊三日の旅、普段の都会での生活がいかにせわしなく窮屈であるかが身に染みました。時にはこうして自分を解放してやること、それが精神衛生上大切なことなのだと改めて痛感しました。軽井沢を離れる時にいつも目にする碓氷軽井沢インター前の高岩、これを見る度にこの地に別れを告げるような一抹の寂しさを感じます。「未知との遭遇」のデヴィルズ・タワーではないけれど、この地への旅において得体の知れぬ力で引き寄せられているような気さえするのでした。ありがとう軽井沢、お世話になりました、パチリ(太宰風)。また来るよ!!
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