2021年9月20日
あくまで個人的な嗜好のお話ですが、国内のメジャーブランドのビールはキリンもサッポロもサントリーも好きだけど、アサヒのスーパードライだけは買わない自分。不味い!とまでは言わずとも、コクもないし、あんまり美味しいと思えないんだよねえ。暑い暑い夏の日に喉を潤すような、バドワイザーやクアーズといったあちらのビールのような需要は満たすと思うけれど、料理と一緒に楽しみながら豊かな気分になる・・・といったタイプの商品ではないと思うのです。この商品が市場に登場したのが1987年3月(自分はまだ高校2年)のこと。ドライ戦争と言う言葉をご記憶の方もいると思うが、当時のビール業界はそれこそ季節毎に新商品が続々と投入されるような混迷の時代だったが、スーパードライが独走態勢に入ると誰もが右へならえで、飲食店でも小売りでもみなこの商品を有難がって飲むという時代が続いたのだった。だがそれはメーカーにとってメリットばかりあったわけではなく、それを超えるものはおろか並ぶ商品も全く出せないジレンマに陥った。自分はそれを長い間冷ややかな目で見てきたけれど、ここにきて出してきたのが通称「マルエフ」の「アサヒ生ビール」。原点回帰を図ってかつての主力商品に目を付けたのだろうけど、これはもともと売り上げが芳しくないために販売を休止、飲食店向けのみに提供してきたごく需要の少ないもの。イメージキャラクターにガッキーを起用し、アサヒさんお得意?の品薄商法で出足は好調のようだけど、実際に飲んでみるとぼんやりと輪郭がなく、これといって特徴のない味で訴求力は低いなという印象(あくまで個人的意見)。スーパーに行けば山のように積んであるし、しばらくは珍しい物好きの人々の興味は引くだろうけど、これが息の長い定番商品になり得るかは簿妙なところ。「生ジョッキ缶」で踊らされた付和雷同型の方々、そろそろ自分がどんな嗜好でどんな味のものを求めているのか、しっかり認識するようにしようよ。
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