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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

夢よもう一度。

更新日:2023年4月29日

2023年4月25日


このところ朝晩が急に冷えるようになったので一度はもうお役御免かと引っ込めていた薄手のブルゾンを羽織って仕事へ行く。いやいや、4月の中旬に夏日が続くというのが異常なのであって、これが本来の気候なのだ。例年であればまだまだ涼しい日が過ごせるはず、夏を迎えるにはちょっと気が早いぞ。そして新たな赴任地においては・・3人だった同期の一人が五日目に、もう一人が七日目に姿を消して自分も風前の灯。別の派遣会社も合わせた全体で23人いたけれどすでに6人が脱落(!)、半年前に入職した先輩方は13人でスタートして現在残っているのが3人だというから何をか言わんや(キミたちも半分残ればいい方だよだってサ、言ってくれるぜ)。派遣会社の担当が「ここ(の職場)しか紹介出来ません」という理由がこれでよくわかるというものだ。データ入力などの案件はまず釣り広告、こんな風に小ズルい方法でスキルを問わず人数を寄せ集めては見境なく送り込むというやり方。個性は必要とされず、人間性も問われず、ただそこに座ってマニュアル通りに仕事をすればいいというわけだ(しかしそれがあまりに複雑怪奇かつ難解なので理解が追い付かない)。こういう人生を選んだ自分を恨むしかないけれど、自分はほんのわずかな光を追って、それを心の拠り所として日々を何とか生きている。その光が――その光が期せずして射し込んだ午後。そこへ本当に行けるのか、辿り着けるのか、またそこが自分にとって一体どんな場所なのかは全くの未知数なれど、十数年ぶりの出来事に心が震える。まだ生きていけるんだ。


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