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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

だからこそ、だからこそ。

2019年8月10日


今日は入院している母を院内の無料コンサートに連れていく。土曜日は、とりわけ父や姉の都合がつきにくいので、こういった時は週末に仕事の入らない自分が出向くというわけだ。だが6月に集中的に見舞いに行ったことで気が緩んでいたのか、1か月半ぶりの訪問となってしまった。仕事の報告、簡単な近況、冷夏と予想されていたが酷暑がやってこたこと等々、思いつくままに1時間ほど話してから、車椅子で会場へ移動。ヴァイオリンとヴィオラの二重奏で、1時間ほどのプログラム。クラシックから昭和歌謡、童謡などを取り混ぜた曲目はお年寄り向けのものだったけれど、MCといい構成といい、手慣れた感じがあまりしない。そうなると、確かな経歴のプレイヤーさんではあったものの、演奏そのものもどこか精彩に欠ける凡庸な印象。相手に聴いてもらうこと、相手に届かせることをもっと意識しなければ慰問(ギャラは安いのかも?)とは言えど、厳しい評価を受けても仕方ないのでは、などと生意気なことを思いながら聴いていた。母は昔からクラシックのファンだから、一流の演奏にはレコード等で触れてきている。そんなつもりはないはずだと思うけど、「この程度でいい」と塩梅を決めているとしたら、人の心を打つ演奏は出来ない・・と、個人的には思う。


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