2025年1月5日
フジテレビ放映のザ・ノンフィクション「クズ芸人の生きる道 ~57歳 婚活始めます~」がヤフーニュースで話題になっていた。主人公については2019年にも放映されているとの事だが自分は視聴しておらず。記事と書き込みで内容はほぼ予測できるもので、胸糞が悪くなるだろうなという想像のもと動画サイトで見たらまさにその通り。詳細については興味のある方には検索していただくことにして割愛するが、その場の思い付きだけで発言をして物事を深く真面目に考えることはなく、ただ適当に、楽をしてやり過ごそうとする。芸人とのことだが単なるクズ人間。自分としては絶対に関わりたくないタイプの人物だった。ただテレビというのは内容がセンセーショナルであれば視聴率に繋がるという事で意図的な演出や構成、編集を施すもので決して公正なメディアではない。ウケるためにはどんな手段も取るだろうから、こうして話題にしている時点で術中に陥っているのかもという思いが過る。
番組を見て、専門学校時代に親しくしていた後輩を思い出した。楽器(演奏)の技量もセンスも悪くはなかった。明るいムードメーカーでもあったが、手を動かす前に口が動くというタイプで理屈ばかりを言うのを次第に疎ましく思うようになった。サークルの幹部に推挙されたが何もやらずに遊んでいるばかり、バンドのリハーサルにも遅刻を繰り返したり課題曲をまったくやって来なかったりで信頼を失っていき、可愛がっていた自分は立つ瀬が無くなってしまった。苦言を呈したところ反論され、そこで人間関係を断った。後年になって連絡を取り合う事がありSNSでは繋がっているが、全く会う機会もない。信頼というものは積み上げていく時間の長さに比べて崩れてしまうのは瞬時だ。取り戻すのは容易ではない。声優の仕事においても何度か呼んでいただいていたディレクターにある時から全く声が掛からなくなるというのを経験する。何がダメなのか、何が気に入らなかったのか、回答を聞くことはまずない。理由がわからない。単純に縁が切れたのだと軽く考えることなど出来ず、原因は何なのかしばらくは煩悶する事になる。自分なりの答えを見出して反省し、次の仕事に繋げるべくまた前に進むしかないのだ。今回のドキュメンタリーの主人公はそうした点で見ると議論の余地なしの社会不適応者だった。数年後に続編があっても、見たくはないね。
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